不定愁訴とは

「不定愁訴（ふていしゅうそ）」という言葉をご存じですか？

日常会話の中ではほとんど耳にしない、「原因がはっきりわからないけれど、なんとなく体調が悪い」といった状態のことを「不定愁訴」といいます

体調不良を感じて病院で診察・検査を受けても、特に異常は見つからず不調の原因がわからない…。
こうした症状を感じている人は多くみられます。

不定愁訴によくみられる症状は？

具体的な症状や、期間・頻度は人それぞれです。ひとつの症状が長い期間続く人もいれば、複数の症状が不定期にあらわれる人もいます。
よくある症状としては、カラダのだるさ、頭痛、冷え、便秘、めまい、むくみなど、腰痛、肩こり、首コリ、耳鳴り、消化器系の症状、下痢、便秘、全身にあらわれる身体的な不調や、わけもなくイライラする、気分が落ち込む、眠れないなどの精神的な不調があります

不定愁訴の多くは自律神経の崩れから心身のストレス、不規則な生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどが要因となり、自律神経のバランスが崩れたときにあらわれることが多いといわれています。

症状は年齢、性別を問わずあらわれますが、ホルモンバランスの影響を受けやすいため、内臓、血管、呼吸、体温など体内のさまざまな機能を調節する自律神経バランスの崩れにつながり、不調を引き起こすと考えられています。

月経に伴う症状は「PMS（月経前症候群）」に、45～55歳前後の女性の症状は「更年期症状」に含まれます。

上記のようにある特定の時期に起こるのではなく、自律神経のバランスが崩れ心身に不定愁訴の重い症状が出た場合は「自律神経失調症」と診断されます。